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こども桜プロジェクト

TOMONA's 「こども桜プロジェクト」の趣旨は?

インターネットの普及によって、国と国との間の距離は日々近くなっています。
そんな今日、異なる文化背景や価値観を持つ人を理解することは、とても重要なことになってきています。
こうした「異なるもの」を尊重し、暴力や「過激な批評」という言語に頼らなくても自己を表現することができることが、今後、異なる習慣や文化背景を持つ人々が仲良く共存していくための重要な鍵を握ることになるでしょう。

音楽や絵画の言葉を理解することができる豊かな感性を持った子供たち・・・
自分の考えや感じていることを自由に表現することを恐れない子供たち・・・
自分のものとは異なる考えを持つ人々を理解し、尊重する方法を知っている子供たち・・・

ピアニスト宮崎朋菜と作曲家小林銀河によって2006年にスターとしたこのプロジェクトは、上に挙げたような性質を子供たちの中で育てようとする流れを触発することを目的としています。

そしてこのTOMONA's 「こども桜プロジェクト」の「手段」は「アート」です。
「アート」は、通訳のいらない国際言語。
そのため、「アート」はヴァーチャルな世界の中でどんどん境界線をなくしていっている新しい世代にとって、最も適した言語となりうる要素を持っています。

TOMONA's 「こども桜プロジェクト」の内容は?


「アート」の言葉を使って他の人と対話をする-これがこのプロジェクトTOMONA's 「こども桜プロジェクト」の内容です。

子供たちは主題となる音楽を聴いて感じたことやイメージしたものを絵に描きます。

音楽を聴く前、そして絵を描く前に、曲の説明などの補足情報は子供たちに与えないようにします。
そのことによって音楽を聴いた後、自分の発想を自由に膨らめて独自の世界を創造することができるようになるからです。

たったそれだけです。

TOMONA's 「こども桜プロジェクト」はとても単純で、そのコンセプトも簡単に理解できるものです。
ご参加ご希望の方は、E-mailにてご連絡ください。
展示作品の著作権はすべてその作者にあります。

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Profile

■ ピアノ・宮崎朋菜 (Piano : Tomona Miyazaki)

 香川県、高松市生まれ。東京芸術大学音楽学部器楽科卒業後、チャイコフスキー記念国立モスクワ音楽院大学院に留学(ドレンスキー教授門下)。2003年に同音楽院大学院を優等で修了。ピアノを播本三恵子、故細田淑子、故C.ステファンスカ、故V.カステルスキー、A.トラウブ、S.ドレンスキー各氏に師事。
2004年、リトアニア国際ピアノコンクール第1位。
現在ロシア・モスクワ市を本拠地としてコンサート活動に専念。
1996年から今日にいたるまで、日本国内外(ウズベキスタン、オーストリア、スペイン、タジキスタン、フランス、米国、メキシコ、リトアニア、ロシア)で数々のピアノソロおよび室内楽のリサイタル、ロシアの名門国立モスクワ交響楽団(パーヴェル・コーガン指揮)をはじめオーケストラとの共演(関西フィルハーモニー、奈良フィルハーモニー管弦楽団など)も多数。

近年、クラシック音楽の枠に留まらず、ロシアプログラマー同盟や、シベリアやモンゴル、中央アジアの民族楽器などとのセッションプロジェクト、日本の古典『平家物語』を紙芝居風に創った新プロジェクト『新絵巻・平家物語・LIVE』など、意欲的な活動を世界的に展開中。
また2006年から「音楽」と「絵画」というツールを使った世界の子供たちと交流を行う「こども桜プロジェクト」を開始。この活動は日本とロシアの交流の民間外交の代表的な一例としてロシア国内で注目され、ロシア連邦議会週刊新聞『QVORUM』紙面でも大きく取り上げられた。2004年よりロシア音楽財団に所属、今日に至る。

■ 作曲/編曲・小林銀河 (Composer/Arranger : Ginga Kobayashi)

千葉県出身。
幼少より電子オルガン、作曲を習う。
1994年、東京大学文学部露語露文学科卒業。同大学大学院にてロシア文学の研究を続け、博士課程を修了。

その間、1999年から2002年にかけてロシア・モスクワ国立大学に留学し、ロシア文学の研究に携わると共に、ピアノをM.D.チヘイゼ(グルジア国民芸術家)、ロシア語朗読をN.N.ザクタエヴァ(モスクワ国立大学朗読研究会代表)に師事。
2008年より日本外務省に勤務。