書評・案内

『図書新聞』2013年9月15日付(第3126号)の書評欄「学術・思想」に、「歴史と文化と芸術に彩られたモスクワの魅力と現在の息吹を紹介~古都の再発見、新発見に満ちたモニュメント探訪のガイドブック」というタイトルで本書の紹介文が掲載されました。(抜粋)
「モスクワの路上は、まさしくミュージアムの趣である。そんな一つひとつを訪ねて歩いて写真に収め、それぞれのモニュメントの背後にある物語やエピソードを盛り込みながら紹介したのが、本書『路上のミュージアム』だ。歴史と文化と芸術に彩られた古都モスクワの魅力と、カバーに刷り込まれた地下鉄路線 図とが見事に交響して、あまたのガイドブックにはない深みと街の息吹を伝える本に仕上がっている。
まず本書の構成がおもしろい。初級編、中級編、上級編の三章からなり、クレムリンを中心として同心円状に広がるモスクワを、それぞれ主に徒歩圏内、地下鉄利用、郊外に分けて案内している。モスクワになじみのある読者ならば、具体的に街並みをイメージしながら、本書の記述に沿って歩いているような感慨をおぼえるだろう。まだモスクワを訪ねたことのない読者も、豊富な写真と解説によってイメージが膨らみ、実際に街を歩いているような気分に浸れるに違いない。・・・
本書を片手に路上のモニュメントめぐりをしてみたい。想像しただけでも楽しくなるモスクワ再発見、新発見に満ちたガイドブックの出現だ。」(新庄孝幸・ノンフィクションライター)

『日本とユーラシア』2013年7月15日号の書評欄に、「新しい街歩きのスタイルを提唱」というタイトルで本書の紹介文が掲載されました。(抜粋)
「首都とその郊外まで足を延ばしてそれらを確かめ、一つ一つ丁寧に解説してくれているのがこの本で、おまけに、それらが地下鉄の路線ごとに地図入りで整理され紹介されているので、実際に自分で歩いてみるのにも実に便利なガイドブックでもある。
さらに首都郊外のベットタウンで、単調なアパート群が並ぶ街を斬新なアートで飾って町おこしをしているラメンスコエを紹介し、チェブラーシカなどソ連時代からの人気アニメの登場人物がモニュメント化されている様子を紹介してくれている。もちろん、この町へ行く郊外電車の乗り方までの説明付きである。
この本で著者たちは、いわばロシアの首都の知られざる魅力を紹介し、モスクワの新しい街歩きのスタイルを提唱しているといえる。・・・」(坂田恒衛・ユーラシアツアーズ社長)

NHKラジオテキスト『まいにちロシア語』2013年8月号「インフォメーション・読書案内」の「一般書」セクションに本書の紹介文が掲載されました。(全文)
「モスクワ散歩にぜひ持ち歩きたい本が登場。モスクワ音楽院で研鑽を積んだピアニスト宮崎朋菜の企画にロシア通の2人が賛同し、小さな本のモニュメントを作り上げた。モスクワの街角を飾る多彩な記念碑は私たちに「忘れないでね」とささやく。その秘められた物語は、私たちの記憶の中に継承されていくことだろう。」(児島宏子・ロシア語通訳翻訳家)